スライド丸ノコの選び方を知りたい人:
diy向きのスライド丸ノコが知りたいな。でもスライド丸ノコってdiy初心者でも扱えるのかな?
あと、おすすめとかあれば教えてほしいな。
といったことにお答えします。
diyで切る工具といえば、代表的なのは丸ノコ、ジグソー、手ノコです。
でも、それらの工具では「イマイチ同じ長さに揃わない」とか思ったりもします。
そういったことを解決してくれる工具が、スライド丸ノコです。
本記事では、スライド丸ノコの種類や選び方、基本の使い方、初心者にスライド丸ノコなんて使えるの?といったことにお答えする記事になっています。
diyを1ランクレベルアップしたい方は、是非、最後まで読んでみて下さい。
本題に入る前に、少しだけ自己紹介させて下さい。
しげぽんと言います。大工歴17年目。現役です。(2020年8月時点)一人親方という立場で、現在、某大手ハウスメーカーの仕事を、請け負っています。
スライド丸ノコは、仕事の精度を上げる工具として、もちろん所有してます。
diy向きのスライド丸ノコの選び方を解説
スライド丸ノコの使い方
スライド丸ノコとは?的な話になっちゃいますが、スライド丸ノコでどんなことができるのか少しだけ解説します。
スライド丸ノコできることは、以下の通りです。
1、材料を同じ長さで、大量切断
2、斜めや角度切り
3、ちょっとだけ削る
具体的な使い方を解説すると、
「たくさんの木材を正確に同じ長さに切りたい」
「額縁の四隅を斜めにしてオシャレに加工したい」
「少しだけ削りたい」
みたいなときに活躍する工具です。
スライド丸ノコを選ぶポイント
スライド丸ノコを選ぶときのポイントは3つです。
・AC式、充電式
・切り込み幅
・サイズの種類・切り込み深さ
それぞれ解説していきます。
AC式、充電式
スライド丸ノコには、AC100V式のものと充電式のものがあります。
AC100V式は、電源が必要なので、室内やコンセントが届く範囲の屋外で使う感じになります。
対して
充電式は、室内・屋外どこででも持ち運びができます。
とはいえ、AC100V式、充電式ともに重さ的には、さほど変わりません。
例えば165mmサイズの場合、AC式・充電式共に10kg前後です。
とくべつ充電式が軽いワケでもないですね。
あとは近くにコンセントがあるか、無いかの違いだけになるので、
ぶっちゃけ据え置きで使う分には、AC100V式で問題ないと思います。
切り込み幅
職人さんの間でのことですが、スライド丸ノコの選定基準として、フロアー材が一発で切れるか、というのがひとつの判断材料になってます。
ひと昔前は、165mmのスライド丸ノコでは、フロアー材の303mmという幅のものは切れませんでした。
でも今では、マキタやHiKokiから、165mmのスライド丸ノコでもフロアー材が切れる機種が出ています。
フロアー材が切れると、おおよそ幅のある材料は切れるので便利です。
サイズの種類・切り込み深さ
スライド丸ノコは、サイズによって切り込みの深さが変わります。
サイズと切り込み深さは以下の通り。
右傾斜: 15mm
左傾斜: 30mm
・190mm→ 直角: 62mm
右傾斜: 24mm
左傾斜: 41mm
(*上記表示は、マキタのもの。HiKokiスライド丸ノコ190mmは少々違います。)
・216mm→ 直角: 65mm
右傾斜: 20mm
左傾斜: 47mm
・305mm→ 直角: 107mm
右傾斜: 45mm
左傾斜: 70mm
だいたいこんな感じですが、この辺は各メーカーによって、少しずつ違いますね。
各サイズのメリット・デメリット
各サイズのメリットとデメリットを表記しました。
165mm
メリット→ コンパクト
デメリット→ 厚みのある材料が切れない
190mm
メリット→ 切り込み深さ、切り込み幅のバランスがいい。
デメリット→ 165mmのスライド丸ノコより、本体が大きくなる
216mm
メリット→ 巾木の縦加工ができる
デメリット→ 本体が大きい
(スライド機能無しの卓上丸ノコなら、小さくて軽いですが。)
305mm
メリット→ 木造住宅の柱サイズ(105mm×105mm)が一発切断できる
デメリット→ 本体が大きい、重い
サイズが大きくなるにつれ、厚い材料が切れますが、その分、本体がデカく重くなっていく、
というのがメリットorデメリットです。
選び方としては、上記3つのポイントで考えればオッケーです。
あとはあなたが、どれくらいの厚みや幅の材料を使うかで、サイズを判断していく感じです。
スライド丸ノコに付いてると便利なもの
レーザーマーカー
レーザーマーカーが装備してあるスライド丸ノコは便利です。
特に初心者の方なんかは、鉛筆で印した墨線に、レーザーマーカーを合わせて切れば、簡単に正確な長さで切れるのでおすすめです。
ただ、レーザーマーカーが装備してあるものはプロ用のものが多いんで、6万円以上して価格が上がってしまうのが難点です。
さすがにマキタやHiKokiではないですが、実はレーザーマーカー装備で、比較的手頃な価格のものもあります。
詳しくは、下記の記事で紹介してるので、興味のある方はのぞいてみて下さい!
リョービ 卓上スライド丸ノコ TSS-192 618900Aの情報はこちら↓↓
電子制御
丸ノコにも搭載されているものもありますが、スライド丸ノコにも同様の機能があります。
電子式のものは、切断時に抵抗に合わせて、ノコ刃の回転が可変することによって、安全性を保っています。
ここではあまり深く解説しませんが、詳しく知りたい方はこちらの記事を参照して下さい。
余談ですが、diy向けのスライド丸ノコは電気式のものがほとんどで、電子式となるとやはりプロ用になります。
しかし電子式は、作業の安全性まで考慮するなら、付いていた方がいいですね。
diy初心者にスライド丸ノコがおすすめな理由
diyの切断工具で、1番に挙げられる電動工具は丸ノコですよね。
しかし「丸ノコはちょっと怖い」と思う初心者の方は多いはず。
その点スライド丸ノコは、丸ノコよりも安心して使える工具です。
その理由は 、丸ノコと比べて簡単で安全だから。
スライド丸ノコは、丸ノコより切断スピードが速く、キックバックを起こすのは稀です。(スライド丸ノコには台がある為、ノコ刃が締まらない構造になってます。なので9割以上キックバックを起こすことはないです。)
ここまで読んだ方の中には、もしかしたら、
「でも、丸ノコより高いじゃん」
と言うかもです。
確かに丸ノコよりは高いんですけど、利便性と安全性を考えれば、断然スライド丸ノコです。
価格はさておき、簡単で精度が高いので、初心者の方には本当に扱いやすい工具ですよ。
【diy向き】おすすめのスライド丸ノコとは?
diy向けのスライド丸ノコは、そんなに種類は無く、プロ向けがほとんどですが、diyにピッタリのおすすめスライド丸ノコを、厳選した記事がまとめてあります。
そちらも合わせて読めば、おすすめのスライド丸ノコがわかります。
まとめ:
今回は以上となります。
スライド丸ノコの選び方は、以下の通り。
・AC 100V式か充電式かを選択
・どの程度の切り込み幅、深さが必要かを考慮する
・それに合ったサイズを選ぶ
です。
一流メーカーになると高額なので、あとは予算と相談しましょう。