丸ノコの刃を初めて交換する人:
丸ノコの刃を変えようと思うんだけど、、、、初めてなんでどうやって交換するのか分からないな。
何か難しい説明書を読むのが面倒だから、誰か僕でも簡単に分かるように、丸ノコの刃の交換方法を教えてくれないかな。
といった要望に答える記事です。
1、丸ノコの刃の交換手順
2、丸ノコの刃の種類やサイズ
3、丸ノコの刃を交換するタイミング
この記事を書いている僕は、現役で大工さんをしています。キャリアは17年目。(2020年7月時点)
現在は一人親方という立場で、某大手ハウスメーカーの仕事を請け負っています。
なので、記事の信頼性はあるかと思います。
初めて丸ノコの刃を交換するとき、けっこう「はて?」と思うことがあります。
僕も、最初はわかりませんでした。
説明書を読めばいいんでしょうけど、専門用語だらけで面倒だし、眠たくなるので、あれコレいじりながら覚えた感じです。
でも丸ノコの刃の交換は、1度覚えてしまえば超簡単です。
今回紹介する手順は、基本どんな丸ノコでも一緒なので、この記事を読めば、ほとんどの丸ノコは交換できるようになります。
なので是非、マスターしましょう。
前置きが長くなりましたが、さっそく手順を解説します。
丸ノコの刃の交換手順:覚えれば簡単な作業です
刃の交換には工具が必要なので、準備しておきましょう。
使う工具
T型レンチ: 丸ノコ購入時に、同梱されていると思います。
こんなやつです。
丸ノコの刃を交換する前の注意点
→電源コードのある丸ノコの場合:
コードを抜いた状態で作業しましょう。
→充電式丸ノコの場合:
充電池を本体から抜いておきましょう。
準備ができたら、ここから交換手順です。
手順①:スピンドルロックレバーを押しながらT型レンチで刃の中心にあるボルトを緩める
スピンドルロックレバーとは、T型レンチでボルトを回したとき、丸ノコの刃が一緒に回転して空回りしないように、刃をロックするレバーです。
今回も自前の丸ノコが登場です。
汚れていて申し訳ないんですが、この部分がスピンドルロックレバーです。
緩める方向は、回転方向に沿って、反時計回りで回します。
普通のネジを緩めるときと、同じ要領ですね。
もう少しわかりやすく説明します。
スピンドルロックレバーを押しながら、T型レンチを回すと「カチッ!」と音がします。
その状態でロックがかかっているので、そのまま緩めていきましょう。
緩めたボルトは、完全に抜きます。
手順②: フランジを外し、安全カバーを持ち上げながら刃を外す
フランジとは、丸ノコの刃を押さえる丸い金具のことです。
安全カバーを指で持ち上げつつ、刃を外します。
安全カバーが降りたままだと、刃が引っかかって取れないと思います。
安全カバーには、脇にレバーが付いているので、それを指で持ち上げる感じです。
これで、刃が外れると思います。
手順③: 丸ノコの刃を新しい刃に交換する
新しい刃に入れ替えます。
丸ノコの刃は、回転方向に刃を向けるのが正解です。
もう少し具体的に説明しますね。
丸ノコ本体に、矢印が書いてあります。
刃の方にも、同じく矢印が書いてあるので、矢印の方向を合わせて取り付ければOKです。
上記の写真では刃に書いてあった矢印が、もはや消えてしまってます。でも新品の刃にはちゃんと矢印が書いてあるので、安心して下さい。
これで自然と刃の向きが合います。
手順④ : フランジをはめてボルトを締める
フランジの取り付け方には、チョットした注意があります。
フランジは、丸ノコの刃にピッタリ付いているか、必ず確認しましょう。
理由としては、フランジが浮いていると、丸ノコを回したときに回転がブレて不安定になります。
結果、キックバックなどの大きな事故につながりかねないので、ここでしっかり確認です。
具体的な取り付け方は、丸ノコの刃の中心のボルト部分は、金具が縦長になっています。それを合わせてボルトを締めます。
フランジと刃が確実に付いてればOKです。
刃の交換はこれで完了ですが、最後にちゃんと装着されているか確認する、簡単なチェック方法を紹介します。
簡単なチェックのやり方
刃がしっかり装着されてないまま使うと、かなり危険なので、簡単なチェック方法を紹介します。(電源は抜いといて下さいね。)
最終チェックの方法として、丸ノコを正面に見て手で回してみる。まっすぐに回転すればOKです。
ちなみに、刃がちゃんと装着されていないと、直線に回らず左右にフラフラ回転するので、もう一度つけ直してみて下さい。
丸ノコの刃の種類やサイズ
丸ノコの刃には、いろんな種類があります。
丸ノコの刃の種類
・一般木工用
・金工用
・サイディング用
・石膏ボード用
・キッチンパネル 用
・プラスチック建材用
・リフォーム用
丸ノコのサイズ
・85mm
・100mm
・125mm
・147mm
・165mm
・190mm
・215mm
ザックリ並べただけでも、これだけあります。
丸ノコの刃が用途ごとに種類分けしているのは、切断する材料に合わせて、刃の形状を変えているからです。
これにより効率的、かつ安全に切断できるようになっています。
サイズの種類はこれだけありますが、普通DIY とか家の造作で使われているのは、100mm〜165mmですね。
190mm・215mmは、どちらかと言うと卓上スライド丸ノコの標準的サイズです。
刃のサイズについては、こちらの記事が参考になるかと思います。
【超初心者向け】丸ノコの刃のサイズ種類や選び方ガイド
もしあなたが、これから丸ノコを入手しようと考えているなら、丸ノコ選びに役に立つ記事です。
丸ノコの刃を交換するタイミング
丸ノコの刃は、古くなっても結構切れてしまいます。
それだけに、交換するタイミングがわかりづらいところもありますね。
ここでは、刃の交換時期について解説します。
丸ノコの刃の交換時期
交換時期のポイントは3つあります。
・切断時に重くなる
・煙が出る
・切断面のバリが多くなった
わかりやすいのは、こんなところでしょうか。
新しい刃に交換して、切断してみるとよくわかるんですが、
新しい刃の場合は、すごく軽く、スムーズに丸ノコが押せます。抵抗や重さが感じられません。
逆に切れなくなった刃は、切断していくと煙が出てくることがあります。刃に抵抗がかかり、材料との摩擦で起きます。
キャンプで火を起こすときの、火起こし状態みたいな感じですね。
ここまで使用するのは、粘りすぎかと思います。すぐに新しい刃に変えましょう。
ちなみに、現在使っているトリガーの刃ですが、僕的にはコスパが最強ですね。
刃数が72Pのチップソーは、金物屋さんやホームセンターではこの値段で買えませんからね。
切断時のバリも気にするといいですね。
新しい刃と古くなった刃とでは、バリの量がぜんぜん違うので。
仕上がりが変わってきますね。
『ヤスリかければいいじゃん。』
とか言われるかもですけど、
確かにヤスリをかければ、バリはキレイに取れます。でも、切断面というより木材の表面にできたエグれをヤスリで取るのは、かなり削らなければキレイになりません。
もっとも、表面が仕上がった化粧ランバーみたいな材料は、ヤスリで削るワケにはいきませんよね。
ポイントを整理します。
・煙が出る
・切断面のバリが多くなった
こんな症状が出てきたら、刃を交換です。
まとめ:
今回の記事をまとめます。
丸ノコの刃の交換手順は4つです。
この手順通りに作業していけば、問題なく刃の交換ができると思います。
丸ノコの刃の交換は、1度覚えてしまえば本当に簡単です。
あと、今回紹介した交換方法は、たとえ丸ノコのメーカーが違っても手順は一緒です。
なので、どの丸ノコでも交換できるようになります。
是非、覚えておくといいですよ。
刃の交換のタイミングは、
・切断時に重くなる
・煙が出る
・切断面のバリが多くなった
このあたりを目安に交換しましょう。
今回、以上になります。
新しい刃は、切断面がとてもキレイに仕上がります。
是非、オシャレな作品作りに生かして下さい。