丸ノコの刃を初めて交換する人:
![](https://geponista.com/wp-content/uploads/2019/09/cb7b5e742bfe120eddb50b65d58b425e.png)
丸ノコの刃を変えようと思うんだけど、、、、初めてなんでどうやって交換するのか分からないな。
何か難しい説明書を読むのが面倒だから、誰か僕でも簡単に分かるように、丸ノコの刃の交換方法を教えてくれないかな。
といった要望に答える記事です。
1、丸ノコの刃の交換手順
2、丸ノコの刃の種類やサイズ
3、丸ノコの刃を交換するタイミング
この記事を書いている僕は、現役で大工さんをしています。キャリアは17年目。(2020年7月時点)
現在は一人親方という立場で、某大手ハウスメーカーの仕事を請け負っています。
なので、記事の信頼性はあるかと思います。
初めて丸ノコの刃を交換するとき、けっこう「はて?」と思うことがあります。
僕も、最初はわかりませんでした。
説明書を読めばいいんでしょうけど、専門用語だらけで面倒だし、眠たくなるので、あれコレいじりながら覚えた感じです。
でも丸ノコの刃の交換は、1度覚えてしまえば超簡単です。
今回紹介する手順は、基本どんな丸ノコでも一緒なので、この記事を読めば、ほとんどの丸ノコは交換できるようになります。
なので是非、マスターしましょう。
前置きが長くなりましたが、さっそく手順を解説します。
丸ノコの刃の交換手順:覚えれば簡単な作業です
刃の交換には工具が必要なので、準備しておきましょう。
使う工具
T型レンチ: 丸ノコ購入時に、同梱されていると思います。
![丸ノコ刃 交換用レンチ](https://geponista.com/wp-content/uploads/2020/07/31017121f1cde8765aa8e28e4aa6076d.jpg)
こんなやつです。
丸ノコの刃を交換する前の注意点
→電源コードのある丸ノコの場合:
コードを抜いた状態で作業しましょう。
→充電式丸ノコの場合:
充電池を本体から抜いておきましょう。
準備ができたら、ここから交換手順です。
手順①:スピンドルロックレバーを押しながらT型レンチで刃の中心にあるボルトを緩める
スピンドルロックレバーとは、T型レンチでボルトを回したとき、丸ノコの刃が一緒に回転して空回りしないように、刃をロックするレバーです。
今回も自前の丸ノコが登場です。
汚れていて申し訳ないんですが、この部分がスピンドルロックレバーです。
緩める方向は、回転方向に沿って、反時計回りで回します。
普通のネジを緩めるときと、同じ要領ですね。
もう少しわかりやすく説明します。
スピンドルロックレバーを押しながら、T型レンチを回すと「カチッ!」と音がします。
その状態でロックがかかっているので、そのまま緩めていきましょう。
緩めたボルトは、完全に抜きます。
手順②: フランジを外し、安全カバーを持ち上げながら刃を外す
フランジとは、丸ノコの刃を押さえる丸い金具のことです。
安全カバーを指で持ち上げつつ、刃を外します。
安全カバーが降りたままだと、刃が引っかかって取れないと思います。
安全カバーには、脇にレバーが付いているので、それを指で持ち上げる感じです。
これで、刃が外れると思います。
手順③: 丸ノコの刃を新しい刃に交換する
新しい刃に入れ替えます。
丸ノコの刃は、回転方向に刃を向けるのが正解です。
もう少し具体的に説明しますね。
丸ノコ本体に、矢印が書いてあります。
刃の方にも、同じく矢印が書いてあるので、矢印の方向を合わせて取り付ければOKです。
上記の写真では刃に書いてあった矢印が、もはや消えてしまってます。でも新品の刃にはちゃんと矢印が書いてあるので、安心して下さい。
これで自然と刃の向きが合います。
手順④ : フランジをはめてボルトを締める
フランジの取り付け方には、チョットした注意があります。
フランジは、丸ノコの刃にピッタリ付いているか、必ず確認しましょう。
理由としては、フランジが浮いていると、丸ノコを回したときに回転がブレて不安定になります。
結果、キックバックなどの大きな事故につながりかねないので、ここでしっかり確認です。
具体的な取り付け方は、丸ノコの刃の中心のボルト部分は、金具が縦長になっています。それを合わせてボルトを締めます。
フランジと刃が確実に付いてればOKです。
刃の交換はこれで完了ですが、最後にちゃんと装着されているか確認する、簡単なチェック方法を紹介します。
簡単なチェックのやり方
刃がしっかり装着されてないまま使うと、かなり危険なので、簡単なチェック方法を紹介します。(電源は抜いといて下さいね。)
最終チェックの方法として、丸ノコを正面に見て手で回してみる。まっすぐに回転すればOKです。
ちなみに、刃がちゃんと装着されていないと、直線に回らず左右にフラフラ回転するので、もう一度つけ直してみて下さい。
丸ノコの刃の種類やサイズ
丸ノコの刃には、いろんな種類があります。
丸ノコの刃の種類
・一般木工用
・金工用
・サイディング用
・石膏ボード用
・キッチンパネル 用
・プラスチック建材用
・リフォーム用
丸ノコのサイズ
・85mm
・100mm
・125mm
・147mm
・165mm
・190mm
・215mm
ザックリ並べただけでも、これだけあります。
丸ノコの刃が用途ごとに種類分けしているのは、切断する材料に合わせて、刃の形状を変えているからです。
これにより効率的、かつ安全に切断できるようになっています。
サイズの種類はこれだけありますが、普通DIY とか家の造作で使われているのは、100mm〜165mmですね。
190mm・215mmは、どちらかと言うと卓上スライド丸ノコの標準的サイズです。
刃のサイズについては、こちらの記事が参考になるかと思います。
【超初心者向け】丸ノコの刃のサイズ種類や選び方ガイド
もしあなたが、これから丸ノコを入手しようと考えているなら、丸ノコ選びに役に立つ記事です。
丸ノコの刃を交換するタイミング
![](https://geponista.com/wp-content/uploads/2020/07/diy-3-1.jpg)
丸ノコの刃は、古くなっても結構切れてしまいます。
それだけに、交換するタイミングがわかりづらいところもありますね。
ここでは、刃の交換時期について解説します。
丸ノコの刃の交換時期
交換時期のポイントは3つあります。
・切断時に重くなる
・煙が出る
・切断面のバリが多くなった
わかりやすいのは、こんなところでしょうか。
新しい刃に交換して、切断してみるとよくわかるんですが、
新しい刃の場合は、すごく軽く、スムーズに丸ノコが押せます。抵抗や重さが感じられません。
逆に切れなくなった刃は、切断していくと煙が出てくることがあります。刃に抵抗がかかり、材料との摩擦で起きます。
キャンプで火を起こすときの、火起こし状態みたいな感じですね。
ここまで使用するのは、粘りすぎかと思います。すぐに新しい刃に変えましょう。
ちなみに、現在使っているトリガーの刃ですが、僕的にはコスパが最強ですね。
刃数が72Pのチップソーは、金物屋さんやホームセンターではこの値段で買えませんからね。
切断時のバリも気にするといいですね。
新しい刃と古くなった刃とでは、バリの量がぜんぜん違うので。
仕上がりが変わってきますね。
『ヤスリかければいいじゃん。』
とか言われるかもですけど、
確かにヤスリをかければ、バリはキレイに取れます。でも、切断面というより木材の表面にできたエグれをヤスリで取るのは、かなり削らなければキレイになりません。
もっとも、表面が仕上がった化粧ランバーみたいな材料は、ヤスリで削るワケにはいきませんよね。
ポイントを整理します。
・煙が出る
・切断面のバリが多くなった
こんな症状が出てきたら、刃を交換です。
まとめ:
今回の記事をまとめます。
丸ノコの刃の交換手順は4つです。
この手順通りに作業していけば、問題なく刃の交換ができると思います。
丸ノコの刃の交換は、1度覚えてしまえば本当に簡単です。
あと、今回紹介した交換方法は、たとえ丸ノコのメーカーが違っても手順は一緒です。
なので、どの丸ノコでも交換できるようになります。
是非、覚えておくといいですよ。
刃の交換のタイミングは、
・切断時に重くなる
・煙が出る
・切断面のバリが多くなった
このあたりを目安に交換しましょう。
今回、以上になります。
新しい刃は、切断面がとてもキレイに仕上がります。
是非、オシャレな作品作りに生かして下さい。