テレビや雑誌で紹介されてるdiy家具を観て、
「自分もあんな家具を作りたい!」
と思いますよね。
でもメディアで紹介されてる家具を作るには、工具が必要なものがほとんどでありまして、
中でも丸ノコとジグソーは、diyの定番工具です。
そんなわけで、丸ノコとジグソーのどっちを持とうか迷ってる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、丸ノコとジグソーのどっちを選ぼうか悩んでる方の為の記事です。
丸ノコかジグソーか悩んでる人:
切断工具も色々あるけど、とりあえず丸ノコとジグソーが定番みたい。でも初心者には、丸ノコとジグソーどっちがいいのかな?
といった悩みを解決する記事です。
ひと口に電動の切断工具と言っても色々ありますけど、絶対的定番として丸ノコとジグソーがあります。
でも丸ノコは少し怖いと思ってませんか?
ジグソーの方が安全な気がしますよね。
それ、わかります。
僕も最初は丸ノコが怖かったので。
本記事では、ひとまず恐怖心は置いといて、客観的にどっちを選んだ方がいいのか?という方向で話をしていきます。
前置きはこれぐらいにして、さっそく解説していきますね。
その前に、少し自己紹介だけさせて下さい。
この記事を書いている僕は、しげぽんと言います。普段は大工さんをしてます。大工歴は17年目。(2020年8月時点) 今は一人親方という立場で、現在、某大手ハウスメーカーの仕事を、請け負っています。
【2者択一】diyでは丸ノコとジグソーのどっちを選ぶか?
diyをする上で、丸ノコとジグソーのどっちがいいかと言われれば、
結論、どっちにも長所があるので、両方持っていた方が便利です。
と、言ってしまうと
「両方買えないから聞いてるんでしょ!!!」
と言われそうですね。
確かにそれじゃあ身も蓋もないので、
①丸ノコとジグソーの特徴
②丸ノコとジグソーの用途の違い
③丸ノコとジグソーどっちが危険度↑?
この辺が選ぶ際の基準になるかと思いますので、順番に解説していきます。
あなたが作りたいものを確認する
あなたが作ろうとしている物は、何でしょうか?
部屋の間取りに合ったパソコンデスクでしょうか?
それとも北欧風のオシャレな丸テーブル?
なぜ、まずそれを考えるかというと、丸ノコとジグソーでは、特徴と用途が違います。
「それはわかってる!」
って言われるかもですが、
少し具体的に言うと、
例えば、パソコンデスクの天板を部屋の間取りに合わせて長さを切ったり、奥行きを落とすとか、キッチンのカウンターなんかを切り欠いて加工するみたいなのは、断然、丸ノコがいいですね。
反対にテーブルの角を丸くしたいとか、板の真ん中を円やハートの形にくり抜きたいみたいな場合は、確実にジグソーが便利です。
どうでしょうか。
用途に合った使用頻度で考えれば、丸ノコとジグソーのどっちを選べばいいのか判断できると思います。
とはいえ、最初に言った通り両方ある方がいいんですけど、
僕がオススメする順番としては、
【丸ノコ→余裕ができたらジグソー】
がセオリーかと思います。
初心者なのに先に丸ノコ⁉︎と思うかもですが、僕的にはこの順番です。
丸ノコが先で大丈夫な理由は、後で説明します。
仕上がりにも違いがある
丸ノコの場合
・キレイ
仕上がりの滑らかさは、やっぱり丸ノコです。
この部分はジグソーは敵わないですね。
とにかく切り口はキレイです。
丸ノコの場合は、チップ(刃)の数がふえるほどキレイ度はupします。
ジグソーの場合
・ブレードによってはキレイ
ジグソーの切り口は、基本的には荒めです。
切断後の磨き上げが必要になります。
しかしジグソーの場合、ブレード(刃)によっては、切り口がキレイに仕上がるものもあります。
それでも、丸ノコのクオリティーまではいかないというのが、僕個人の感想です。
丸ノコとジグソー用途の違い
もう少し両者の違いを話します。
丸ノコとジグソーは、それぞれ得意、不得意があります。
両者のできること、できないことがわかればさらに選びやすいと思うので、丸ノコとジグソー、用途の違いを解説します。
丸ノコでできること、できないこと
丸ノコでできること
・角度切断
・傾斜切断
・溝加工
・ホゾ先加工
・金属等の切断
・切り欠き
・くり抜き(直線)
こんな感じ。特に、木材の直線切断の正確性が高いです。
丸ノコでできないこと
・円形のくり抜き
こういった加工は苦手です。
ジグソーできること、できないこと
ジグソーでできること
・曲線の切断
・曲線のくり抜き
・窓抜き加工
・ゴムなどの裁断
・切り欠き
ジグソーでできないこと
ジグソーでの直線切断は、丸ノコと比べると若干正確性に欠けます。
大きな用途の違いはこんなところです。
直線を切るには丸ノコ。曲線や円を切るにはジグソーという感覚でオッケーです。
丸ノコとジグソーはどっちが危険度↑?
丸ノコとジグソーとでは、どっちが危険なんだろうという方向から考えてみます。
「diyに丸ノコは必須」とわかりつつも、丸ノコは怖いと思っていませんか?
初心者の方には、ジグソーをおすすめするというアドバイザーは多いです。
確かに、丸ノコは取り扱いに関する注意点がたくさんあります。
大工歴17年の今でこそ取り扱いに慣れていますが、僕も初心者の頃は、丸ノコに対する恐怖心がありました。
じゃあ、実際のところ丸ノコとジグソーではどっちが危険なのか?の話をしてみます。
こちらも、丸ノコとジグソーのどっちを選ぶかの参考にしてみてください。
結論:刃物はみんな危険です
そもそもの話をすると、刃物は全部、取り扱い注意です。
たとえカッターでも、少し触れただけでケガをすることもあります。
例えば、手ノコなんかは大ケガしないという安心感があるかもですけど、
僕は何回か手ノコでざっくりケガしてます。
ちなみに、
当たり前ですけどノコ刃でケガすると、カッターのケガより後々まで痛いです。
ちょっと生々しい話なんですけど、
ノコ刃で切るとカッターみたいにキレイなキズではなく、ホントに切り刻まれる感じなので、痛みが続きますね。
そういえば、きっと観たことある人もいると思いますが、
ハリウッドの映画「saw」シリーズでは、丸ノコとジグソー、両方とも凶器として使われてましたね。
少し話がそれました。
結論としては、丸ノコとジグソー、どちらもノコ刃なので、危険度は一緒かな、と。
取り扱うときに注意が必要なのは丸ノコ:でも解決策アリ
丸ノコとジグソーのどっちを選ぶか?の項で、僕の順番では
丸ノコ→ジグソー
でした。
この理由は、diyをするときの使用頻度です。
diyに限らず実際の大工工事でも、木材の直線加工を正確にやる、という作業は圧倒的に多いです。
なのでジグソーより丸ノコの使用頻度が多くなるということです。
でも、丸ノコとジグソーとでは、
取り扱いに特に注意が必要なのは丸ノコです。
初めて丸ノコを使った時の恐怖感は、今でも覚えています。
高速で回転する刃の音と、頭の片隅によぎるケガのイメージ。
一枚板を切るだけで、口の中がカラカラでした。
でも、これは取り扱い方を知らなかっただけで、
どんなことに注意すれば安全に使えるのかがわかれば、ほぼ問題ナシです。
下記の記事では、基本的な丸ノコの取り扱い方、注意点がわかります。
これは普段僕が丸ノコを使うとき、実際に注意していることを解説した記事です。
丸ノコの使い方がまったくわからない。という方は、特に読んでみてください。
【初心者向け丸ノコの使い方】基本を0から覚える。(大工さんが解説)
まとめ
以上、3つの角度から解説しました。
・丸ノコとジグソーの特徴
: 丸ノコの方が切り口はキレイ
: しかしブレードによってはジグソーの切り口もキレイになる
・丸ノコとジグソーの用途の違い
: 直線は丸ノコ、曲線・くり抜きはジグソー
・丸ノコとジグソーどっちが危険か
: 両方とも危険だけど、取り扱いの注意点が多いのは、丸ノコ
いかがでしたでしょうか?
今回は以上となります。
今回の記事を参考に、丸ノコとジグソー選びに役立ててもらえばうれしいです。