インパクトドライバーでできることが知りたい人:
インパクトドライバーでできることは何ですか?どうやって使うものなのか教えて欲しい。
さらに初心者でも簡単に扱えるインパクトドライバーがあればついでに知りたい。
といった疑問にお答えします。
本記事の内容
1、インパクトドライバーでできることとは
2、インパクトドライバーの使い方【シンプルです】
3、インパクトドライバーはコツさえ掴めば素人でも手軽に使えます
4、インパクトドライバー選び 押さえておきたい3つのポイント
5、まとめ
しげぽん。
物づくりが好き過ぎてサラリーマンを辞め、一転職人の世界へ。
大工歴は18年目(2021年6月現在)に突入。
この記事を書いている僕は、
現在、某大手ハウスメーカーの仕事を請け負い、戸建て住宅を年間約10棟ペースでこなす
プロの大工です。
とはいえ、僕も最初からインパクトドライバーのことを熟知していたワケでもないんですね。しかし長年の経験でだいぶインパクトドライバーの得意・不得意がわかるようになりました。
ということで今回は、
インパクトドライバーの得意なこと、不得意なことについて解説します。インパクトドライバーでできることを知っていれば、
例えばリビングに素敵なカフェ風の棚をつけたりなんていうのはお手のものです。逆に知らなければ憧れのままで終わりかねません。
なので、ぜひ知っておきましょう。
前置きはこれぐらいにして、さっそく本題に入ります。
インパクトドライバーでできることとは
前提:基本はビス(ネジ)をたくさん締めるのに重宝する工具です
前提として、インパクトドライバーの基本的な用途はビスを締めたり、下穴をあけたりすることです。
特にたくさんビスを締める場合に威力を発揮します。
最初にインパクトドライバーでできることとできないことをそれぞれ解説します。
できることは大きく2つです。
①ドリルドライバーでは締めきれない堅い材料でもストレスなくビスが締められる
②先端工具(ビット)を変えれば鉄骨やコンクリートなどの穴あけもできる(ただし限界アリ)
できないことも大きく2つあります。
①外壁に貼るような硬いタイルの穴あけ
②分厚い鉄骨やコンクリート
詳しく話していきますね。
できること①:ドリルドライバーでは締めきれない堅い材料でもストレスなくビスが締められる
インパクトドライバーできることの1つめは、堅い材料でもストレスなくビスを絞められること。
理由は単純にパワーがあるからです。
同じような工具でドリルドライバーがありますけど、材料が堅いとビスが途中で止まってしまいます。
ビスを完全に締めることに特化した工具なので、材料が堅くてもしっかりビスをしめられるんですね。
少し触れましたけど、ドリルドライバーとの違いをもっと知りたい方は、下記の記事で解説してます。↓↓
>>【解決】インパクト&ドリルドライバー3つの違いを明確に解説
できること②:先端工具(ビット)を変えれば鉄骨やコンクリートなどの穴あけもできる(ただし限界アリ)
2つめは
先端工具を替えることで、薄い鉄骨やコンクリートにも下穴をあけることができます。
インパクトドライバーのアタッチメント(先端工具)には、鉄用やコンクリート用のキリも売られているからです。
「インパクトドライバーでこんなこともできちゃうの?」
というくらい種類は豊富です。
たとえばコンクリートなら、キリの先端がコンクリートがあけられるような形状になっていて、インパクトドライバーでもコンクリートの下穴があけられます。
ただしですけど、鉄骨やコンクリートの場合は限界があります。具体的な理由は後述しますが、
先端工具を揃えれば、鉄骨やコンクリートの下穴はあけられます。
できないこと①:外壁に貼るような硬いタイルの穴あけ
外壁に貼るような焼き入れしたタイルに、下穴はあけられません。
もともとタイルに下穴をあけること自体困難なんですけど、特にインパクトドライバーは回転が速すぎます。
たとえばインパクトドライバーのタイル用キリはあるものの、1箇所下穴が空くか、空かないかでキリの先端が焼けて、丸くなってしまいます。
それくらいタイルは硬い。
じゃあドリルドライバーならどうなの?と思うかもですけど、結果的にはドリルドライバーでも一緒です。
頑張れば1箇所くらいはあくかもですけど、基本的には無理ゲーです。
できないこと②:分厚い鉄骨やコンクリート
薄い鉄骨やコンクリートの下穴はあくと言いましたが、材料が厚くなると空きません。
この理由も、インパクトドライバーの回転が速すぎて先端のキリをダメにしてしまいます。
タイルと同じ状態でキリが焼けます。
具体的に、鉄骨の場合5mmの厚みになるとかなりキツい。
コンクリートは5mm以上あけようと思うなら、振動ドリルが必要です。
なのでインパクトドライバーであけるときは、あくまで薄い鉄骨とコンクリートに限ります。
インパクトドライバーの使い方【シンプルです】
インパクトドライバーはドリルドライバーよりも使い方はシンプルです。
2ステップで使えます。
①ビット(先端工具)の取り付け
②トリガーを引く
ざっくりで言えば、これだけです。
その①:ビット(先端工具)の取り付け
ビットの取り付けは3ステップでできます。
ステップ②: ビットを入れる
ステップ③: スリーブを戻す
以上がビットを装着する手順です。
その②:トリガーを引く
操作のやり方は1つです。
操作はこれだけですが、トリガーの引き方で回転スピードがコントロールできます。
・トリガーをいっぱいまで引くとフル回転
・トリガーを途中で止めるとゆっくり回転する
少しコツのいる操作で、慣れるまで時間がかかるかもです。
その③:逆回転する場合
逆回転にしたいときは、正転、逆転のスイッチがあるので切り替えます。
スイッチはトリガーの上にあります。
以上がインパクトドライバーの基本操作です。
インパクトドライバーのもっと実践的な使い方を解説した記事はこちらです↓↓
インパクトドライバーはコツさえ掴めば素人でも手軽に使えます
自分でもインパクトドライバーが使いこなせるかな?と思う方もいるかもしれませんが、
インパクトドライバーはコツさえつかめば難しくありません。
先ほど解説した通り操作はシンプルです。
トリガー操作で低回転の感覚をつかめさえすれば、ほぼ使いこなせますよ。
でもここまで読んで
「プロだから簡単にできるんでしょ」
と思う方がいるかもしれません。
たしかに慣れるのに時間がかかるのは事実ですが、1年使えば誰でも慣れます。本当です。
諦めずチャレンジして下さい。
インパクトドライバー選び 押さえておきたい3つのポイント
インパクトドライバーを選ぶ際に押さえておきたいポイントが3つあります。
①メーカー
②本体の大きさ
③電圧数と充電池の容量
1つずつ解説します。
ポイント① メーカー
結論から言うと、有名国内メーカーを選びましょう。
なぜかというと機械寿命が長いし、部品も簡単に手に入るからですね。
具体的にはマキタ、HiKoki、RYOBI(京セラ)あたりが間違いありません。
ここで外国製は?とか思うかもしれませんが、
日本でメジャーな外国メーカーもありますけど、国産メーカーより販売店、代理店が少ないですよね。
なので部品の手に入りやすさで言えば、有名国内メーカーを選ぶべきです。
ポイント②本体の大きさ
本体はコンパクトなものがGOODです。
狭いところでも楽に作業できるからですね。
たとえば小さめの箱を作るとして、内側からビスを締める場合、本体が入らないことがあります。
本体はコンパクトなものの方がいろんなシーンで使えます。
ポイント③電圧数と充電池の容量
電圧は14.4V で充電池容量3.0〜6.0hのものを選べば十分です。
これくらいなら低価格で、充電も長持ちします。
ちなみに充電池容量の表記は、物販サイトなら商品説明欄に書いてあります。
実際にホームセンターで見るときは、電池パックの横に載っていますよ。
現在は18Vが主流ですけど、これは完全にプロ仕様です。
たとえばウッドデッキなど木造住宅レベルのものを作るなら必要ですけど、家具DIYなら14.4Vでも十分活躍できます。
なので結論は、
電圧14.4V 充電池の容量3.0〜6.0hが、DIYではバランスがいいですね。
上記のポイントを押さえたオススメのインパクトドライバーを紹介した記事が、別記事にあります。興味のある方はどうぞ↓↓
>>【DIY初心者はコスパ】おすすめインパクトドライバー5選
まとめ:
今回以上となります。
最後にインパクトドライバーでできることと、できないことをまとめます。
インパクトドライバーでできること:
①ドリルドライバーでは締めきれない堅い材料でもストレスなくビスが締められる
②先端工具(ビット)を変えれば鉄骨やコンクリートなどの穴あけもできる(ただし限界アリ)
インパクトドライバーでできないこと:
①外壁に貼るような硬いタイルの穴あけ
②分厚い鉄骨やコンクリート
以上がインパクトドライバーの得意・不得意です。
いかがでしょうか?
万能な工具ではないんですけど、やはりインパクトドライバーは僕達プロの大工や、DIYでは使用頻度の高い主役です。
インパクトドライバーが使えるのと、使えないのとでは作品の質が大きく変わってしまいます。
テレビでタレントのヒロミさんがオシャレな家具を作ってますけど、見ていて「自分もこんなの作れたらいいな」と憧れますよね。
インパクトドライバーを使えばそれも可能になりますよ。
ぜひ一歩踏み出してみてはどうでしょうか。