大工さんやDIYerさんは、丸ノコをどう使ってまっすぐ切ってるんだろう?方法が知りたい。
丸ノコは怖いし、どうも上手にまっすぐ切れない。
あとまっすぐ切るための便利な工具があるなら教えて欲しい。
こんな疑問にお答えします。
丸ノコでまっすぐ切るのは、なかなか難しいですよね。
特に木材を縦に裂くと、蛇行して切れてしまったり、カットしたものが反って切れてしまうというのは、よくありがちです。
僕も初心者の頃は、そんな失敗ばかりでした。
でも丸ノコを長く使っているうちに、今はそれなりのコツを掴めるようになりました。
ちょっとしたことに気をつければ、ある程度まっすぐ切れるようになりますよ。
・丸ノコをまっすぐ切るためのコツが分かるようになる
・ケガを回避する丸ノコの使い方が分かるようになる
・まっすぐ切るために必要なツールが分かる
この記事を書いている僕は、
しげぽんと言います。大工歴18年目(2021年1月現在)。現役です。
一人親方という立場で、現在、某大手ハウスメーカーの仕事を、請け負っています。
なので、多少は信頼して頂けるかと思います。
丸ノコが自在に使えるようになると、ちょっとした棚や家具も、簡単に作れるようになります。
なので、とにかく丸ノコがうまくなりたい方は、是非、3分ほどお付き合いください。
丸ノコを使うコツ【安全に使うコツも解説】
丸ノコで安全かつ、まっすぐ切るためのコツは、
結論:丸ノコ定規を使います。
「何〜んだ」
と思うかもですが、これが1番の方法です。
理由は2つあります。
①正確に切れる
②ケガの回避
それぞれ詳しく説明します。
正確に切れる
丸ノコ定規を使うことによって、正確に切れるようになります。
なぜなら手がブレないから。
丸ノコには振動があるので、定規がないとプロでも曲がります。
例えば、
スーパーの惣菜担当に勤続何十年という人が、ほぼ正確に、
惣菜のグラム数を分けることが出来たりしますよね。
でも手元を揺らされたら、正確に分けるのはきっと難しくなるハズ。
丸ノコを回しているときは、そんな状態と一緒です。
なので、
プロも定規を使って、手元がブレないように切っています。
ケガからの回避
定規を使うと、ケガの危険性が低くなります。
フリーハンドで切ると、特に丸ノコの扱いに慣れてない方は、キックバックを起こす可能性大でして、、、
例えば、丸ノコは曲がって切れていくと、刃に抵抗がかかります。
刃の回転に対して、摩擦抵抗が邪魔をしてキックバック、ということになります。
しかし、定規を使えば抵抗が最小限になるので、キックバックの危険度が下がる。
だから結果的にケガの回避につながるワケです。
「キックバックって何だろう?」と思った方は、コチラの記事で解説してます。
>> 【丸ノコのキックバックが怖い!】解消する4つのポイント
キックバックの危険性を解説した記事です。
丸ノコでまっすぐ切れない原因
まっすぐ切れない原因として考えられるのは、
①定規の変形・定規の付け方
②丸ノコの押し方・刃とベースの平行・刃の劣化
③材料の反り
だいたいこの3つ。
①定規の変形・定規の付け方
丸ノコ定規の変形や付け方のことを知らないと曲がってしまうことがあります。
定規が変形していたら、まあ当然と言えば当然。
さらに、平行定規の付け方も理にかなった付け方があります。
例えば平行定規は、丸ノコを挽いてる最中に材料と定規が離れてしまわないように注意しなければいけません。
そういったことを防ぐため、利き手の内側に付けるのが僕達の付け方です。
このあたり詳しい理由はこちらの記事で解説しているので、
気になる方はどうぞ↓↓
②丸ノコの押し方・刃とベースの平行・刃の劣化
下記の4つも注意しましょう。
・丸ノコは力任せに押さない
・刃とベースは平行か?
・ベースが歪んでいないか?
・刃が古くないか
丸ノコを力任せに押すと、抵抗作用が働いて反ったり、蛇行して切れます。
自然に前へ進むぐらいの力で押すと正確性がUPです。
丸ノコのベースそのものが歪んでいるときも曲がる原因です。
ただこの場合は、ベースが鉄製のもの。アルミ製のベースなら、よっぽどのことがない限り、そうそう歪みません。
少なくとも、僕の経験上ではないですね。
切れない刃もやっぱり抵抗作用で蛇行します。
丸ノコを押して重かったり、材料から煙が出るようなら、丸ノコ刃を即交換しましょう。
以上が注意するポイントです。
丸ノコの押し方や本体の部品が狂っていないかに気をつけるのも、丸ノコを使うにあたって大事ですよ。
③材料の反り
材料が反っていても曲がります。
そもそも材料が曲がっているからです。
例えば丸ノコ定規を当てても、定規と材料の間にスキマができるので、丸ノコを挽いているときにスキマのあいた部分はまっすぐにはなりません。
しかしいつも材料を買っている人はこう思うかも、、、
「でもそんな完璧な材料なんて、なかなか無いよね。」
確かにそうですね。
大工さんの場合は、なるべく反りの少ない材料を選んで使います。
材料を縦から見て、なるべく反りのないものを選ぶことも重要です。
2種類の丸ノコ定規の使い方
基本的な丸ノコ定規は2種類あります。
①縦に挽く場合(平行定規)
②直角に切る場合(エルアングル定規・自在定規)
① 縦に挽く場合
材料を縦に挽くときは、平行定規を使います。
平行定規は基本的に縦挽き用の定規です。
簡単に使い方を解説すると、
1.平行定規のTの部分を、材料に当てて挽いていく
2.あなたが右利きなら、右手に丸ノコ、左手を定規の先に添えて、両手で押していくのが正確に切るためのコツです。
② 直角に切る場合
直角に切りたいときは、エルアングル定規または、自在定規を使います。
1.エルアングル・自在共に、定規の裏側に材料を押し当てるところがあります。そこに材料に当てます。それで直角になる
2.定規に丸ノコのベース側面を付けて切って行く
定規裏の当て部分をしっかり材料に付けるのが、正確に直角を切るコツ。
大雑把ですが、定規の使い方はこんな感じです。
この辺のことも詳しく解説したものが先の記事にあるので
「丸ノコ定規を上手に使えるようになりたい!」と思う方は是非、参考にしてください。↓↓
まとめ
今回は以上となります。
丸ノコでまっすぐ切るためのコツをまとめると、
・曲がる原因を知ること
以上が丸ノコの使い方が上達するコツです。
今回解説したことを参考に、さっそく試してみてください。
丸ノコの使い方がうまくなって、自作のカウンターなんかキレイに作れると、
そこでお酒を飲むのが楽しくなりますよ。