【初心者向け】インパクトドライバー5種類を解説|選ぶ際に役立つ基礎

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電動ドライバー


インパクトドライバー 種類 悩む人

・インパクトドライバーが欲しいけど、種類が多くて何がいいのかわかんないな。
・自分にピッタリのインパクトドライバーを探したい。
・せっかく買ったのに用途と合わなくて損をするのは嫌だな。




といった初心者の方向けに解説します。




1,【初心者向け】インパクトドライバー5種類を解説|選ぶ際に役立つ基礎
2,インパクトドライバー選びで損をしないための3つのコツ
3,【まとめ】インパクトドライバーの種類と見るべきところが解れば選ぶときに迷わない


この記事を書いている僕は、


現役の大工をしています。キャリアは20年ほど。
インパクトドライバーは過去5〜6台は使い潰してます。


インパクトドライバーは種類がありすぎて、最初のうちは選ぶのが本当に困難ですよね。

今でこそピンポイントで「コレっ!」って選べますけど、

じつはそんな僕も新人大工の頃は、種類も何も分からずただ安いという理由でインパクトドライバーを購入して失敗した苦い経験があります。


なのでこの記事では初心者の方向けに


・インパクトドライバー選びに役立つ基本的な5種類の解説
・インパクトドライバー選びで損をしないための3つのコツ


についてまとめました。


サラッと読めるぐらいの文章なので、ぜひ最後までお付き合いください。


【初心者向け】インパクトドライバー5種類を解説|選ぶ際に役立つ基礎

インパクトドライバー ネジ締め


インパクトドライバーの種類は、この記事だけですべてを解説するのは不可能です。

なぜかというと種類が多すぎて、小説並の膨大な文章になってしまうからです。なのでこの記事では初心者の方向けに、本当に初歩部分、大枠の5種類を解説していきます。


インパクトドライバーは大きく5種類


インパクトドライバーの大枠の種類は次の5種類。


①充電タイプ・電源タイプ
②スタンダードタイプ
③ソフトインパクト
④アングルタイプ
⑤ペン型タイプ


それぞれ解説していきます。


 充電タイプ・電源タイプ

①充電タイプ

充電式のコードレスインパクトドライバーです。

②電源タイプ

コンセントに電源コードを差し込んで使うタイプのインパクトドライバー。


 スタンダードタイプ

充電式のインパクトドライバーで、一般的にホームセンターなどでよく見かけるタイプ。
プロやDIYなどで主流となるインパクトドライバーです。


 ソフトインパクト

油圧方式によって騒音を抑えたインパクトドライバー。見た目はスタンダードタイプと変わりません。


 アングルタイプ

狭いスペースでネジを締めたり緩めたりするときに使用するインパクトドライバー。
ビット(先端工具)差込口がL型になっているのが特徴です。


 ペン型タイプ

ペンのように棒状のインパクトドライバー。
先端の角度を変えることもできます。



基本はこんな感じです。でもここまでで


「種類は分かったけど、どんな用途にどのインパクトドライバーを使えばいいの?」


と思うかもですが、それについては次項から解説します。
まずは「大きな種類分布では5種類ある」ということを理解しておきましょう。


インパクトドライバー5種類それぞれ適した用途


 充電タイプ・電源タイプ

①充電タイプ

DIY、家具解体など。持ち運んで使用なら充電式が向いてます。

充電タイプは、バッテリーの重量がある分、本体が多少重いのがデメリットになります。
しかし持ち運びが便利で、電源の無い屋外での作業では重宝しますね。

また、屋内使用でもコードを引っ張る必要がないので、移動して作業するような場面ではとても楽です。


アウトドアでの使用にも適したタイプです。


②電源タイプ

移動しないなら電源タイプでもOK。


電源タイプは大量にビス(ネジ)を締めるような場面に適しています。つまり僕のようなプロの大工さんみたいな作業に向いたインパクトドライバーです。

なので回転もパワーも強く、初心者の方にとっては最初は使いづらいかもです。


しかし電源タイプは充電式より多少ですけど価格が安く、本体重量が軽いのがメリットです。


 スタンダードタイプ

一般的にプロはもちろん、DIY、家具解体などに適しています。


スタンダードのタイプで困るのは、種類がメチャクチャあること。
例えばブラシレスとか、4モード変換タイプとか。種類やメーカーによってちょっとした機能が違います。


DIYやプロの職人が使用しているのは、ほとんどこのタイプです。



 ソフトインパクト

「ご近所に配慮したい」などの要望に答えたインパクトドライバー。騒音のレベルを77dB(”デシベル” 音圧などを表す単位のこと。要するに数値が大きくなるほど、音が大きくなるということ。)ほどまで抑えています。


用途的にはスタンダードタイプと同じです。

とはいえ、77dBというと僕的には結構な音だと思ってます。


環境省の資料を見ると77dBくらいの騒音とは、地下鉄の車内やセミの鳴き声くらいの大きさとのこと。
個人的にはこのくらいの騒音レベルが、果たして周りに配慮できるものなのかちょっと疑問です。


しかも回転を抑えてる分、力が弱いということもあってDIYで使用するには不向きかなと思います。

それでも一般的なインパクトと比較すれば騒音は少ない方ですけど。


 アングルタイプ

狭くてスタンダードタイプのインパクトでは入らないようなところで使用するインパクトドライバー。


ただ、ほぼ一般の方が使うことはないと思います。


先端がL型なので、力が入れづらいのがデメリットになります。そのため片手使用は相当な慣れが必要です。

しかしスタンダードタイプのような、銃型のインパクトドライバーが入らない狭い場所でもネジ締めが可能なので、プロの職人さんで使ってる方は見かけますね。


例えば、

マキタのアングルインパクトドライバーTLシリーズの場合、頭部分のサイズが5.3cmなので、先端ビットとネジの長さを合わせると、最小10cmくらいの隙間までなら使用可能といった感じです。


 ペン型タイプ

精密機器のネジ止め、パワーを必要としない組み立て作業なんかに向いてます。


ペン型タイプはとても扱いやすいインパクトドライバーですが、充電池が小さい分、力が弱いのでDIYには不向きです。

しかしコンパクトでネジの頭を潰しづらく、ちょっとした組み立て作業などには向いてます。


例えばゲームのコントローラーに使われているような小さなネジを締めたり、緩めたりみたいな作業では断然使いやすい機種です。




それぞれの用途はザックリ解説しましたが、


「具体的な選び方が知りたい!」


と思うかもしれません。

とりあえずここまででは①・②・⑤から選択すればOKです。
その理由は、ソフトインパクトやアングルタイプは主にプロ向けだからです。


この記事では、さらに具体的にインパクトドライバー選びで損をしないための3つのコツについて次項で解説します。


インパクトドライバー選びで損をしないための3つのコツ

インパクトドライバー 穴あけ


インパクトドライバーを選ぶ際に見るべきところは3つ。


①メーカー
②V数(電圧)
③本体サイズ


たったこれだけでOKです。


理由はよっぽどのスペックの差が無い限り、たぶん違いなんか分からないから。

一つずつ解説していきます。


メーカー


メーカーは、信用のあるメーカーを選ぶべきです。


理由は2つありまして、

① アフターが充実している
② 僕の失敗経験から


例えばマキタやHiKOKIなどの老舗メーカーは、故障しても修理対応してくれます。


僕が最初に買ったインパクトドライバーは無名メーカーで、買って半年で壊れても修理対応が無く、結局たった6ヶ月で買い替えることになった失敗経験があります。


なのでマキタやHiKOKIのホームセンター仕様は、無名メーカーと比べると少しだけ割高かもですけど、結局無名メーカーが安いと言っても数千円はかかるので、


後々のことも考えて信用のあるメーカーを選ぶ方が無難というのが結論です。


V数(電圧)


V数(電圧)選びは重要です。

これを間違えると、用途によっては容量が大き過ぎたり、少な過ぎたりするからです。


例えば家具製作や壁にちょっとした棚などを取り付ける場合、容量の小さな物ではネジが締まりきらなかったり、容量が大きすぎて深くネジが埋まってしまったりしてしまいます。


妥当な例かわかりませんけど、

ボクシングに例えるなら、V数とは階級みたいなものです。
身体の小さな相手にヘビー級の選手が出てきたら、力の差があり過ぎますよね。


なので、用途とインパクトドライバーの電圧のバランスを考えることは重要になります。


本体サイズ


本体はなるべく小さいものがいいというのが僕の結論です。


理由は2つ。

① コンパクトだと収納するときに便利
② 機能的な理由として、アングルタイプほどではないけど、ある程度まで狹いスペースでも使える


意外とインパクトドライバーの先端からお尻の長さは、メーカーや機種によって違うんですね。


僕も自分のインパクトドライバーは狹いスペースに入らないけど、他の職人さんのインパクトドライバーは楽に入ったみたいなことがありました。

なので本体サイズは小さいものがオススメです。



ここまでインパクトドライバーを選ぶときに見るべきポイント3つを紹介しましたが、


「トルクとか回転数とか細かいスペックは考えなくていいの?」


と思う方もいるかもです。

結論としては、ぜんぜん考えなくてOKですね。

トルクはV数が上がると上がります。さっきのボクシングの例で言えば、階級が上がればパワーも上がるみたいなイメージです。

回転数もしかりです。

ちなみにDIYに使用する最低回転数は130N.m以上だそうです。


「だいたい大まかなところは理解したけど、もっと細かい部分の種類も知りたいんだけど。」


と思った方は、もっと深堀った記事を順次書いていっているので、楽しみにしていてください。


【まとめ】インパクトドライバーの種類と見るべきところが解れば選ぶときに迷わない

インパクトドライバーと加工場


今回は以上となります。

本記事のポイントをまとめると、


今回のポイント

・インパクトドライバーのおおまかな種類は5種類だけどDIYとかならそのうち3種類から選べばOK
・インパクトドライバー選びで損をしないためには「メーカー」「V数」「本体のサイズ」の3つの項目をあなたの用途と照らし合わせて考える


といった感じです。

インパクトドライバー1台で世界が変わるとまでは言いませんけど、特にDIYをやる方にとっては、作業効率が劇的に変わるのは確かです。

インパクトドライバーを使って、リビングにおしゃれなバーカウンターなんかを作ってみるのも素敵かもしれませんね。


ぜひ一度試してみてはどうでしょうか。

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