こんにちは!しげぽんです。
今回は、丸ノコのガイド定規を使って正確に切る方法と、種類について解説したいと思います。
丸ノコや手ノコでガイド定規を使って、真っ直ぐカットしたい、と思っているあなた向けの記事です。
木材を横に切るのは、比較的高い精度で切れますが、縦に裂いていくと、丸ノコガイド定規を使っても曲がってしまいがちですよね。
そんな、丸ノコのガイド定規に関する疑問や悩みにお答えします。
この記事を書いている僕は、現役の大工さんをしております。(2020年3月時点)
普段から丸ノコを使い慣れてはいますが、そんなプロでも、今回のポイントを守れていないと曲がって切れてしまいます。
「プロで曲がるんなら、ましてや初心者なんかうまく切れるわけない!」
と思うかもしれませんが、大丈夫です!
今回紹介するポイントを守ってカットすれば、工場の機械のようにはいかないまでも、かなり正確に切れるようになるはずです。
この記事でのポイントは3つです。
2、丸ノコはゆっくり押していく
3、手ノコで正確に切りたいのなら手ノコ用のソーガイドを使う
です。
1、2は、電動丸ノコ用のガイド定規で、限りなく正確に切る方法です。
3、は電動丸ノコを使わずに手のノコギリで正確に切る方法についてです。
3分ぐらいで読める記事にまとめたので、
是非、参考にしていただければ、と思います。
丸ノコのガイド定規をうまく使う為の3つのポイント
長い距離を丸ノコで切っていくと、ガイド定規を使っても弓なりに切れてしまうというのは、結構ありますよね。
僕は大工1年生の時に、親方のやり方を見て真似しても、全然真っ直ぐ切れませんでした。
でもそれは、ガイド定規を使うときの大事なポイントを知らなかったからです。
言ってしまえば、ポイントさえ気を付けてカットすれば、
コツを覚える前よりは、クオリティが高くなるということです。
では、さっそく本題に入りますね。
丸ノコのガイド定規は内側に付ける
1つめのポイントは、丸ノコのガイド定規は内側につける。です。
先日、僕はこういったツイートをしました。
僕は内側です。
親方曰く
「定規は内側に付けるもんだ!」
と習いました。
人間は腕を前に出して行くと力は外へと逃げる、だから外に曲がってきれてくんだそうです。
なので精度を上げたければ内側僕は独立した今もその教えを実践しています 。
ツイートの通りですが、僕は新人の頃、大工の親方からそう習いました。
とても理にかなっている説明だったので、僕は今でも内側にガイド定規を付けます。
実は多くの職人さんでも、ガイド定規を外側に付ける人は結構多いですね。
もちろん外側でもオッケーです。僕も場合によっては、外側に付ける時もあります。
でも、精度を少しでも上げたいのでであれば、ガイド定規は内側につけましょう。
丸ノコはゆっくり押していく
2つめのポイントは、丸ノコはゆっくり押していく。です。
無垢や樫などの堅木は、特にゆっくり切らないと曲がりますね。
材料が硬いと、刃が受ける抵抗は大きくなります。その結果、ノコ刃が負けて蛇行して切れてしまいます。
堅木の話ではないんですが、キッチンの周りに貼るタイルを、僕が加工した時の失敗談をします。
タイルって厚みは薄いんですけど、意外と硬いんです。
当時の僕は、タイルを切った経験は無かったんですけど、丸ノコの扱いには、少しだけ慣れてきてました。
いつもの下地材を切るときと同じ調子で切ったら、タイルが蛇行して切れてしまい、材料を無駄にしてしまいました。
この時は、当然親方にこっぴどく怒られたという経験があります。
なので、今でも仕上がっている材料を切るときは、失敗できないので、曲がらないように、慎重にゆっくり切っています。
丸ノコの使い方をもっと詳しく知りたい方はこちらの記事で紹介しています↓↓
手ノコで正確に切りたいとき
手ノコで正確に切りたいのなら手ノコ用のソーガイドが便利ですね。
僕が新人の頃もそうだったんですけど、最初は丸ノコを使うのって怖いですよね。
その理由は、ケガをした人の話ばかりがインプットされてしまうからじゃないでしょうか。
そんな、丸ノコを使うことに抵抗がある人、恐怖心がある人には、手ノコ用のガイドがおすすめです。
丸ノコを使わなくても、手ノコで正確に切れるのがメリットです。
丸ノコに抵抗を感じる人には、もってこいのツールだと思います。
でも実は、僕は正直使ったことはないんですね。
これはなぜかというと、僕は丸ノコを使うからです。
丸ノコが使えない環境のときなどは重宝しそうなので、購入しようかとは考えていますね。
このソーガイドについては、家族で夫さんのブログ「家族で出来ること」のソーガイドBESTの記事が参考になりました。
リンクを貼っておきますので、手ノコで!という方は是非、覗いてみてください!↓↓
ガイド定規の種類
アングル定規・T型定規・自在定規
丸ノコ用のガイド定規の種類は、大きく分けると、アングル定規・T型定規・自在定規などがあります。
アングル定規は1820×910サイズ(6尺)の板を横切りするときに便利です。
直角を合わせてカットするので、矩(かね)定規なんて呼ばれ方もします。
T型定規は、主に縦に裂くときに使います。
自在定規は、斜めカットができる定規です。
いろいろな角度に変えられるので、職人さんの間では、そんな呼ばれ方をしています。
これらの定規を、僕は普段使っていますけど、丸ノコガイドはある程度使ったら買い替えが必要だと思いますね。
特にT型定規は、長い間現場で使っていたら、ある日どう切っても真っ直ぐ切れなくなったことがあります。
現場ではガイドを酷使していて、ガイドが狂ってしまったんですね。
T型ガイド定規は、一度狂ったら、たとえ手で戻しても、真っ直ぐ切れなくなるので買い替え方がいいです。
プロがカットした場合の誤差はどれくらい?
ここではキャリア17年の僕が実際に丸ノコ定規でカットした場合はどのくらいの精度なのか?という話です。
プロでも多少の誤差はでる
結論を言ってしまえば、プロでもほんの少し誤差はでます。
その理由は、ガイド定規の説明文にこれくらいの誤差はでますよ。と書いてあるからです。
実際に、僕がカットしたときの誤差はどれくらいかと言うと、だいたい誤差が0.5〜1mm以内です。
完璧に誤差無くというのは、なかなか難しいことなんですね。
実は機械でカットしてあるものも0.5mm以内の誤差があるんです
今でも精度のいらない下地を切ると、荒い切り方になるので2mmくらいは曲がります。
下手くそなだけかもしれませんけど、、、
でもこれ、
「大工さんだからできるんでしょ。」
とか思うかもしれないんですけど、全然そんなこと無いです。
時間をかけてやれば、初心者のあなたでも可能なことなんです。
プロと素人の違いは、 作業にかける時間だけ です。
プロは限られた時間で、高いクオリティのものを作らなければなりません。
なので、たとえ初心者のあなたでも、時間をかけてやれば、同じクオリティのものができますよ。
まとめ
今回は以上になります。
いかがでしたでしょうか?
今回、丸ノコガイド定規を使って、真っ直ぐ切る方法と、ガイド定規の種類を紹介しました。
真っ直ぐ切るためのポイントは3つでしたね!
1、丸ノコのガイド定規は内側に付ける
2、丸ノコはゆっくり押していく
3、手ノコで正確に切りたいのなら手ノコ用のソーガイドを使う
最後に説明した通り、プロとの違いは時間のかかり方だけです。
なのでポイントに沿って、ゆっくり時間をかけてやれば、綺麗に切れると思います。
是非、トライしてみて下さい!