丸ノコ定規って、どう使うとうまく切れるのかな?
丸ノコ定規で切っても、イマイチ綺麗なまっすぐにならない
具体的に上手な使い方を教えて。
といったことにお答えする記事です。
丸ノコ平行定規の大まかな使い方はわかるものの、
実際に切ってみると、
「まっすぐ切れないもんだな」
とか思ったりたりしますよね。
僕も要領を得ないウチは、何度切っても曲がってしまうことがしょっちゅうでした。
でも、ほんの少しのことを意識すれば、誰でも正確に切れるようになりますよ。
丸ノコ用定規が上手に使いこなせれば、プロ顔負けの家具が作れたりします。
しかも、部屋の間取りに合わせて、思い通りのサイズに合わせることも可能です。
それくらいの精度のものが作れたらいいですよね。
ということで、今回のテーマは3つです。
1.丸ノコ平行定規の用途や使い方のポイント
2.丸ノコ平行定規を使って切る具体的な手順
3.丸ノコ定規を使って正確に切れないのは技術だけではない
です。
この記事を書いている僕は、
しげぽんと言います。
気が付くと大工歴18年目(2020年2月現在)。現役です。
一人親方という立場で、現在、某大手ハウスメーカーの仕事を、請け負っています。
丸ノコ定規を使っているのに、正確に切れないというジレンマを抱えてる。
もしくは、全然自分のイメージ通りにならない。
といったことから解放されたい方は、
是非、最後までお付き合いください。
1.丸ノコ平行定規の用途や使い方のポイント
丸ノコ定規の種類と用途
丸ノコ定規の種類
丸ノコ定規で代表的なのは3つです。
❶ T型の平行定規
❷ エルアングル定規
❸ フリーアングル定規
それぞれの用途を軽く説明しておきます。
丸ノコ定規3つそれぞれの用途
それぞれの用途は、大雑把に言うとこんなところ。
・エルアングル定規は→直角を切る定規
・フリーアングル定規→角度が変えられるので、直角切りから斜め切りまで幅広く使える。
具体的には、
T型の平行定規は、2×4(ツーバイフォー)や3×6(1m82cm×91cm)の合板などを縦にさきたいときに使用します。
エルアングル定規は、みじか手を直角に切りたいときに使います。
例えるなら、お刺身のサクに定規を当てて、包丁で正確に1cm幅で切り身を切る感覚ですかね、、、
あまり、お刺身を直角に切ろうと意識したことないですけど。
フリーアングル定規は、時計の長針と短針みたいに自在に角度が変えられるので、キッチリ斜めに切るのが得意です。
僕たち大工の場合は、屋根の下地なんか作るときによく使います。
だいたいの説明ですが、、、イメージが掴めたでしょうかね?
それぞれの用途は、こんな感じです。
丸ノコ平行定規を使うときのポイント
丸ノコ用平行定規を使うときの、基本的なポイントはこちら。
・当て部分を材料にしっかり付ける。
・平行定規は、利き手の内側に付けた方がより正確に切れる
重要なのは、材料に当てる部分をピッタリ付けること。
なぜなら、そこが離れることで曲がってしまう原因になるからです。
平行定規は、内側に付けた方が当て部分が離れづらくなるというメリットがあります。
例えば、
僕の失敗でたまにあるんですが、
平行定規を付けていても、丸ノコを雑に押すと、切断中に定規と材料が離れてしまって、
材料がアーチェリーの弓みたいな仕上がりになってしまうことがあります。
こんなこと言うと、
「プロでも失敗するなら、素人なんかムリでは?」
と思うかもしれませんが、、、いえ、いえ、大丈夫です。
当て部分を、材料から離れないように切ろうと意識するだけで、かなり失敗が少なくなるハズです。
以上が正確に切るためのポイントです。
丸ノコ平行定規を使って切る具体的な手順
平行定規を使うときの、具体的な手順を解説します。
手順① 丸ノコに平行定規を付ける
僕としては、利き手の内側に付けるのを推奨してます。
詳しい理由はこちらの記事で解説しているので、気になる方は読んでみてください。
手順② 墨線に合わせて平行定規を調整・ロックをかける
ここでのポイントは、墨線をつける位置。
丸ノコ刃の厚みは2mm程度あるので、墨線の上を切ると、微妙に短くなります。
なので僕の場合は、切りたい幅の外側に墨線を引いて、刃の側面を墨線に合わせて切るようにしてますね。
手順③ 平行定規が材料から離れないように、注意しながらゆっくり切っていく
丸ノコの使い方の話になっちゃいますけど、ここの注意点は、
切り出しで、丸ノコの刃を材料に当てないこと。
定規に気を取られているとやっちゃいがちなので、気をつけましょう。
平行定規が材料から離れないように切るコツは、利き手の反対の手を平行定規先端に添えて、両手で押していくイメージで切ると直線がキレイになりますよ。
時代劇で商人が、悪代官に小判を差し出すシーンを想像するとわかりやすいかもです。
手順④ 切り終わりもまっすぐ押すことを意識する
平行定規は、切り始めと切り終わりが1番曲がりやすいので、特にまっすぐ押すことを意識しましょう。
以上が丸ノコ用平行定規を使って、切る手順です。
丸ノコ定規を使って正確に切れないのは技術だけではない
今回紹介した具体的な手順を踏んでも、曲がってしまうことがありますよね。
新品ならあり得ませんが、その場合、定規が歪んで狂ってしまっている可能性があります。
もし長いこと使っている定規ならば、定期的に買い替えた方がいいです。
僕の話で申し訳ないですが、
僕は平行定規を、10年ほど買い替えずに使っていました。
ある頃から縦引きすると、どうしても仕上がりがデューク更家の「トルソーウォーク」みたいになってしまいました。
ちょっとマニアックな例えで申し訳ないです。
よくわからない方は、ググれば出てきます。
話を戻します。
さしがねで丸ノコの直角を調整するんですけど、やっぱり真ん中が曲がる。
いろいろ原因を調べていくと、
じつは、平行定規のU字に折り返している部分の歪みと、材料を当てる部分の反りだったことがわかりました。
丸ノコの平行定規は、ちょっと乱雑に扱うとすぐ狂います。
ましてや間違って踏もうものなら、一発です。
そうなってしまうと、治してももとどおりにはなりません。
というワケで買い替えました。
参考までに言うと、
僕は、シンワ測定のスリムシフト2に買い替えました。
理由は、知り合いのキッチン屋さんからオススメされたからです。
普通に2×4材などを切る厚板モードと、ガムみたいな薄い板が切れる薄板モードに変換できる優れ物です。
ただ、材料を当てる部分のスライド調整ネジが、ちょっとヤワかなとも思いますけど、
歪みやすいU字部分や、材料を当てる部分がしっかりしていて、かなり精度がいいですね。
>>「もうこの定規、長いかも。」
みたいな心当たりのある方は、下のリンクで詳しく見れますよ。↓↓
シンワ測定(Shinwa Sokutei) 丸ノコガイド定規 Tスライド スリムシフト 2 30cm 併用目盛 73542
シンワ測定(Shinwa Sokutei) 丸ノコガイド定規 Tスライド スリムシフト 2 60cm 併用目盛 73544
30cm・60cmと2種類の長さの定規を紹介してます。
DIY目的ならもちろん、本職でもこの2種類があれば十分だからです。
30cmは、2×4材やフロアー材などの縦引きにピッタリ。
60cmは、3×6(1820mm×910mm)の合板の加工に便利な長さです。
丸ノコ定規を長く使っていて、加工すると曲がってしまうようなら、
考えてみてはどうでしょうか?
丸ノコ定規を使って思い通りにDIY!
丸ノコ用平行定規を上手に使うポイントは、2つでした。
・当て部分を材料にしっかり付ける。
・平行定規は、利き手の内側に付けた方がより正確に切れる
この2つを意識しながら、手順に沿って切っていけば、かなり精度よく切れるハズです。
今回紹介した平行定規は
シンワ測定 スリムシフト2です。
丸ノコを押したとき、スキーを滑ってるような爽快な感覚ですよ。
シンワ測定(Shinwa Sokutei) 丸ノコガイド定規 Tスライド スリムシフト 2 30cm 併用目盛 73542
シンワ測定(Shinwa Sokutei) 丸ノコガイド定規 Tスライド スリムシフト 2 60cm 併用目盛 73544
今回は以上となります。
丸ノコ用平行定規を使いこなして、
たとえ自己満足でも、完成品を眺めてワクワクするような物に
ぜひ、チャレンジしてみてください。